葬儀ビジネス研究所とは
葬儀ビジネス研究所は、葬儀業界、葬儀関連・周辺業界(仏壇、墓石、料理、ギフト、生花、写真、人材派遣、終活事業等)の発展を目指し、消費者への情報発信をするとともに、クライアント様の経営改革をサポートするために活動しています。
また、医療・介護と葬送・供養の「生」と「死」が分断されている実情をふまえ、業界の狭間、制度の隙間をつなぐ活動をしています。
葬儀業界って……こんな業界です
- 死亡者数は2040年まで拡大の見込み
2003年には死亡者数が100万人を突破。2040年ごろには166万人と死亡者数はピークを迎え、その後は次第に減少するものと推計されています。そのため今後30年間は葬儀施行件数の増加が見込まれています。
- 簡素化、小規模化が進む葬儀
「身内だけでこぢんまりと葬儀を行いたい」というニーズが増えたことに加え、亡くなる人の高齢化によって参列者が減少し、近年葬儀の規模は縮小の傾向にあります。こういった人口環境の変化も要因のひとつですが、地域のコミュニティが薄れ、人間関係が希薄化したこと、葬儀に対する考え方が「家」から「個」に変わったことなども理由としてあげられるでしょう。
- キーワードは「家族葬」「直葬(ちょくそう)」
近年、「家族葬」「直葬」を積極的にPRする葬儀社が増えてきました。これらの言葉はもともとあったものではなく造語ですが、ここ数年で一般にも急速に広まっています。
家族葬とは、その名のとおり家族と親戚(友人・知人に声をかける場合もあり)など、故人とごく親しい間の人達が集まって送る葬儀スタイル。
直葬とは、儀式を行わず火葬場へ直行する葬儀スタイルのことを指します。最近では、通夜を省略して、葬儀・告別式当日だけセレモニーを行う一日葬というスタイルも出てきました。
- 業界の勢力図
葬祭サービスを手がけている会社は、専門葬儀社系、互助会系、JA系、その他に分類することができます。専門葬儀社系の事業所数は推定5000~6000社。葬祭業全体の売り上げのうち、4割~5割を占めています。二大勢力にあたる互助会系の事業所数は約300ヶ所と、専門葬儀社の1割程度ではありますが、施行件数は全体の40%に相当します。
第三勢力としてシェアを伸ばしているのがJA系で、今ではそのシェア10%を超。その他、生協、電鉄系など異業種から葬儀業界への参入に意欲的な業者も増加。2009年にはイオングループが参入し、大きな話題となりました。
- 変化する埋蔵(埋葬)・納骨のかたち
お墓といえば、従来先祖代々受け継ぐものとされていましたが、最近は昔ながらの「家」制度が薄れ、さらに「跡継ぎ」の悩みなどを抱える人の増加などにより、埋蔵(埋葬)・納骨スタイルが多様化しています。ロッカー式の納骨堂、海へ散骨、樹木葬墓地がその例。墓に対する考え方を同じくする「墓友」などという造語も生まれました。遺骨の一部をロケットで飛ばす宇宙葬も近年では話題です。
- 終活ビジネスの今
終活とは、人生の最後を自分の理想的なものとするために事前準備をする活動のこと。葬儀について考えたり、自分のお墓を決めておくといった葬送に関することだけではなく、終末期医療や介護の希望、身辺整理、遺言・相続など、「万が一」に備えて事前に準備しておきたいことは山ほどあります。葬儀社では「終活セミナー」「終活フェア」などが頻繁に開催され、写真館では「遺影撮影会」といったイベントも行われています。シニア層の顧客を抱えている旅行会社も「終活セミナー」「終活講座」の実施に意欲的。終活に対して異業種が積極的に名乗りをあげる時代になってのです。
- 葬送・供養業界の今後
2025年に団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になり、日本の社会保障が危機を迎えるといわれています。これまでの葬送・供養業界は、「死」を中心に、故人を送り、家族を支える業務を行ってきましたが、これからは「生」を意識した活動が求められるようになるでしょう。高齢者を地域で支える地域包括ケアシステムの一員として、葬送・供養業界も地域でいかに活動していくかが、結果として葬送・供養文化を守り、次世代へ伝えていくことができるのではないでしょうか。
INTRODUCTION
葬儀・仏事業界は発展途上の業界と言われています。ひと昔前まで、わずか10数年前までは「葬儀費用は不透明」「見積書は不要」というように、常識では考えられないことがごく一般的に通用していた業界でした。その頃は女性スタッフの数もまだ少なく、セクハラさえも暗黙の了解……そんな業界でした。
一歩遅れたイメージがあった業界ですが、最近の変貌には目を見張るものがあります。各社インターネットで葬儀費用を大々的に公表するようになって、スタッフの教育にも力を入れる業者が増えてきました。祭壇は従来の白木から色とりどりの生花祭壇に形を変えようとしています。
消費者の意識もずいぶんと変わってきています。葬儀社がメディアに露出する機会が増え、もはやタブー視する存在ではなくなってきています。
超高齢社会の中で、葬儀業界は成長産業と言われています。異業種からの新規参入が増えてきたり、逆に老舗葬儀社が力を発揮したり、そして葬儀・仏事をとりまくさまざまな事業・業種が誕生しています。
近年では、死から納骨までの一連の葬送のみならず、看取り・見守り、終末期医療、葬儀後の手続き等、死の前後がエンディング産業として捉えられています。
「葬送」は伝統や文化とともに歴史を築き上げた重要なテーマであるとともに永遠のテーマです。
単にビジネスとして捉えるのではなく、「死」にまつわるさまざまな課題・問題に直面しながら次世代へ「葬送」を伝えていくことが現代の私達に必要なことかもしれません。
吉川美津子のくらサポラジオ
レインボータウンFM(792)毎週日曜日18:20~19:00放送中。社会福祉士として、シニアの暮らしを応援する情報をお届けしています。
Yahoo!ニュース 「吉川美津子の終活サプリ」 連載中
東洋経済オンライン「葬儀・お墓」記事 連載中
ビジネスジャーナル「生と死の福祉学」連載中
オールアバウト「葬儀・お墓」連載中
葬儀・お墓・終活についての記事を連載しています。
独立・起業を応援するドリームゲートアドバイザー
Twitterでときどきつぶやいています。
書籍のお知らせ
2017年2月「死後離婚」が洋泉社より発売されました。
2016年8月「お墓の大問題」が小学館より発売されました。
2015年1月21日「ゼロからわかる墓じまい」が双葉社より発売されました。
2014年8月1日 「はじめての喪主 葬儀・葬儀後マニュアル」が秀和システムより発売されました。
2013年7月5日 コミックエッセイ「終活のはじめかた」がメディアファクトリーより発売されました。吉川が主人公で登場しています!
2010年3月15日 「葬儀業界の動向とカラクリがよ~くわかる本」が秀和システムより発売されました。
監修本
2015年7月 「おひとりさまの老後のお金と暮らしの本」がマイナビより発売されました。吉川が漫画で登場しています。
2015年7月 監修本「星の王子さまエンディングノート」が学研パブリッシングより発売されました。
2015年2月27日監修本ゆうゆう「終活バイブル」が主婦の友社より発売されました。
監修本「未来へ残すエンディングノート」が集英社より発売されました。
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